第二章 ひろし30歳の回想
さて、本章からひろしの第二の人生がはじまります!!
前生とは違う人生を送る事はできるのか?
二の舞になってしまうのか?
注目です!!
もう一度布団に入ってからどれくらい時間がたったか、
ひろしは寝入る事もできず、頭の中がグルグルまわっていた。
ほんまに30歳?
とりあえず確認しよ!!
カレンダーを見てみる。
2013年4月1日
ひろしは意外に日めくりカレンダー派だ!!
無駄にいい事が書いてある。。。
心に刺さる。。。
2013年。。。本当に30歳だ。。。
とりあえず何をすればいいのか・・・
いくら状況把握能力が人より秀でたひろしでもプチパニックに陥っている。
一休さんの言葉が脳裏に浮かぶ
「慌てない慌てない!!一休み一休み」
ん〜。
んん〜。。
んんん〜。。。
もう一回寝るか。。。
いや、違う違う!!そうじゃな〜い!!
鈴木雅之か!?(OoO;)
(そう、ひろしは以外にも頭の回転が速く、面白いか面白く無いかは別にしてギャグマシーンなのです。。。)
とりあえず状況を把握しよう。
今いるのは自宅マンション。
30歳の時に住んでいた15階建ての14階の2LDK。
部屋には自分一人。
他の人が住んでいる形跡もない。
そりゃそうだ。
ひろしは25歳の時結婚し、29歳で一回目の離婚をしている。
もちろん生まれ変わったとはいえ前生と同じだ。
前生の30歳当時を思い出してみる。。。
65歳から見れば35年前。。。
2013年か〜!!
ん〜思い出せない。。。
そういえば・・・
近所のローソンの店員がデブでメガネで無愛想だった様な。。。
近所のマクドの店員さんが笑顔のすこぶる可愛い子だった様な。。。
マンションの隣の蕎麦屋が値段も高く店構えも一丁前な感じなのに、どん兵衛の方が美味しかった様な。。。
そんなどうでもいい記憶ばかり思い出される。。。
とりあえず自宅から出てみる事に。
ローソンのデブで無愛想な店員がメガネ越しにこちらに睨みをきかせる。
何も買う気がせずマクドに向かう。
今度は可愛い店員さんが笑顔で愛想良く迎え入れてくれる。
特にお腹が空いてる訳でもなかったがベーコンレタスバーガーのLセットを注文。
そういった意味不明な見栄は今も昔も変わらない様でだ。。。
笑顔のすこぶる可愛い店員さんが商品を持ってきてくれ、ポテトを頬張る。
ポテト冷え冷えのパサパサやないかいっ!!
デブでメガネの無愛想な店員なら怒っている所だ。。。
冷え冷えパサパサのポテトを頬張りながら今後の事を考える。
晩飯は蕎麦屋するか!!